76歳 女性 / 川口市在住
定期的に当院へ通っていた患者様の改善経過です。
元々かなり膝の変形が強く内側の痛みがありましたが、治療により膝の痛みはほぼ消失していました。
骨折により来院する事が出来ず、3ヶ月後、足を引きずりながら来院されました。
【症状】
去年7月に肋骨を3本骨折し、あまり歩いていなかった。
去年8月から左膝関節内側部に痛みが出現。
歩き初め、階段昇降時に痛み、安静時にジーンとした嫌な感覚がある。
起床時痛、膝を伸ばした際にも痛みを感じる。
長時間の立位の姿勢は次第に痛みが強くなる為、出来ない。
左膝関節は過去に7回の水腫、ヒアルロン酸注射をしたことがある。
左臀部・大腿外側部にも疼痛が出現していた。
【当院の分析結果】
大腿外旋・下腿内旋による捻れ
膝関節屈曲伸展可動性の低下
膝蓋骨・脂肪体可動性の低下
左股関節外旋により下腿も外旋方向へひっぱり。
→歩行時に下腿内旋方向へもっていく為、捻れの増大。
【改善の流れ】
来院時は炎症の症状が出ていた為、悪化をさせないように注意しながら治療をし、炎症を取る為の生活指導を行いました。
6回の治療で痛みの程度は来院当初の半分以下に軽減しており、そこから、膝に負担のかからない使い方、歩行時に使うべき筋力トレーニング・階段昇降時の体重移動トレーニングなどの細部にわたるリハビリテーションを行います。
その結果、
8回の治療で起床時の痛み、歩き初めの痛みは軽減。
その後、治療を重ねるたびに痛みは軽減し、膝を伸ばした時の痛みも大幅に減少。
現在では長距離の歩行・階段時の疼痛もほぼ消失しています。
【当院からのコメント】
骨折により日常生活で動けない日が多かった事で下肢の血流は落ち筋肉量も減少し、膝関節に痛みが出てしまいました。
『変形性関節症』の診断がありましたが、正確な分析のもと正しく治療を行い間違った膝の使い方を修正する事で痛みを改善する事は可能です。
今後、落ちてしまった筋肉量を上げながら再び痛みの出ない様にケアしていきましょう。