症状
1か月前に左ふくらはぎがつる。翌日、左膝がガクガクし、立てなくなる。
左膝蓋骨上部、スネ、足底にしびれ出現。
整形外科にてレントゲン検査を行うが、膝・股関節・腰ともに異常無しとの診断。
1週間、薬で様子も見るが、変化無し。
その後、工業病院でMRI検査を行うが異常無しとの診断。
セカンドオピニオンとして戸田中央病院でMRI検査を行うが、再び異常無しの
診断を受ける。脳のCTも撮影。
1週間前に膝がグシャっとする感覚が出た。
1週間前まで足関節が底屈出来なかった。
力が入らず、歩けない。
夜、仰向けで寝るのがきつい。
施術内容・経過
分析
1.ふくらはぎをつって、無理して歩いた事で脛骨神経が圧迫。
→神経麻痺により、しびれ脱力の出現。
→坐骨神経上方の硬さ増大。
2.股関節周囲の筋力低下。
→股関節の不安定性増大。
→Knee Inの状態につながり、左膝内側痛出現。
治療
うつ伏せ、仰向けにて足から腰までの調整を行う。
術後、しびれが楽になる。
説明
今は足をひきずっての歩行でも大丈夫です。神経の硬さを減らして、
トレーニングを入れていく旨、説明する。
前回治療の翌日しびれが大幅に減少。
歩行が楽になってきた為、2~3日歩行量が増加する。その結果、ふくらはぎの外側痛、しびれが強くなる(内側から外側に変化)。
夜の痛みが増え、寝られない。
今日、痛みは落ち着いている。→腓骨神経の影響
右腰痛、左臀部痛あり→坐骨神経の圧迫
整形外科に再度行く。一過性の神経麻痺との診断を受ける。
→ドクターから6か月後に改善しているかもしれないというあいまいな回答。
→正しい治療、リハビリが出来ないと改善しない可能性がある事を説明する。
治療
仰向け→うつ伏せ、アプローチする順番を変えて治療を行う。
座位、仰臥位でのリハビリトレーニングを入れる。
メニュー
(座位)大腿四頭筋、腸腰筋
(仰向け)大・中臀筋、ハムストリングス、前脛骨筋、足指伸筋、下腿三頭筋、足指屈筋
今後の流れ
歩行可能な筋力をアップするトレーニングを入れ、歩行量を上げていく。
今は荷重無しでのトレーニングで問題なし。
トレーニング4~5セットは問題無くできた。
母趾、足底、腓骨部が常時しびれている。
夜間痛なし。
左臀部痛なし。
右腰部痛軽減。
あまり歩かないようにしている。
治療
体の状態を考慮しながら、適切な順番でアプローチする。
トレーニングも入れる。
臀部、外旋筋の調整により、痺れの症状が軽減する。
説明
MRIの説明を行う。MRI上は問題なし。
引き続きこの流れで治療を行っていく。
トレーニングは同様、回数を上げて出来ている。
少し体が動きやすくなる。
外出、歩行の時間を極力抑えていて、仕事も自宅勤務にしている。
母趾、腓骨部の痺れが減少する。
腓骨部、膝窩部のツッパリ感は残存。
外出(杖あり)をしたとき15mの歩行で疲労がでる。
治療
トレーニングを追加して筋肉の出力を出していく。
(大腿四頭筋トレーニング・ヒップリフト)
術後、体が楽になる。
説明
杖なしでの15m歩行練習していくこと。
徐々にトレーニングの負荷を上げていく。
トレーニング、1日5セット継続している。
しびれ減少(内くるぶし~土ふまず、1~3指)
腓骨筋上部に張り感と少ししびれあり。
10日前から杖なしの歩行、ふらつき減少。
歩行30分、ゆっくりと行った(6000歩程)
足部の冷えあり。→そけい部、下腹部の硬さの影響
評価
筋肉の出力前回より向上している事により、歩行が安定している。
治療
内転筋、中殿筋のトレーニングを追加。
続けてセルフトレーニングは行っている。
6日前に大掃除を横座りの体制で行う。
翌日から腓骨筋上部、足裏(土ふまず)、1~3指にしびれ出現。
→神経が強制的に伸張されたため。
2日前から左内転筋、臀部、腰部に張り感。
歩幅が広がった。
階段の昇りはきついが、下りは問題なし。
歩行数平均6~8000歩。
術後3日間しびれなし。
治療
外旋位での中殿筋のトレーニングを追加。
横座りは行わないように指導する。
痺れ感がほぼ消失し、動きやすくなる。
右腰部の痛み出現するも3日後には問題なし。
会社へ4日間出勤。
→パソコンを持つと、きつい。
→電車に座れないと、きつい。
昨日から左臀部・ハムストリングスに、はり感出現。→容量オーバーの為。
1週間前から背部、頸部の硬さを感じる。
平均歩行数は6000~8000歩。
階段は問題なし。
治療
下腿の筋力トレーニングを行う。
今後、臀部の筋力(大殿筋・中殿筋)を上げていくことが目標。
担当者よりコメント
今回の足の痺れ、痛み、脱力、歩行困難という症状から考えると、
腰の問題性が必ずあると思いがちです。
MRI検査で異常がなかったことで、病院ではお手上げとなります。
「半年くらいすれば歩けるようになるかな~」というドクターの言葉に
不安がさらに増していました。
適切な治療とリハビリが行えたことで順調に回復してきました。
まずは、日常生活で問題なく歩けること、その先に、ランニングが出来る可能性は
十分にあります。