症状

左肩
去年5月頃から左肩関節に疼痛出現。
左肩を注意して使用しないと鋭い痛みが走る。
水泳は手が回らない為、出来ない。着替える度に痛みが出現する。

左膝
数年前から体重をかけると疼痛出現。
2014年、30kmランにて水が溜まる。以後、長距離のランニングが出来ない。

自律神経
50歳を過ぎた頃から不安感が出るようになり心臓の検査をしたが問題なし。

施術内容・経過

初期

左肩:可動域制限が出ている。(通常の60%)
手を挙げる動作、また後ろに伸ばした際に、数十秒痛みが持続する。

左膝:左膝下に圧痛あり。
荷重をかけると痛みが走る。

 

自律神経症状:
夜になると不安感が強く出現する。

 

治療

左肩:
痛みが出ない様、体勢に気をつけながら治療を行う。
疼痛または可動域制限の原因となっている筋(棘上筋・棘下筋)を中心に、
左肩の可動域に関連する筋、関節の調整をおこなう。

左膝:大腿部周り、特に前面の硬さが強いため、筋の調整を行う。
下肢の筋肉の硬さにより膝関節に捻れが発生している為、関節の調整も行う。

自律神経症状:
顔周りの筋(咬筋・側頭筋)が硬い状態の為、筋の調整を行う。
中期
左肩:ふとした瞬間に痛みが出るが、日常生活において左肩をそこまで気にしなくなる。
左肩関節の可動域が少しずつ拡がる。
着替えの時、以前より楽に着替えられるようになる。
左膝:5kmランしても痛みが無くなる。(膝のアライメントが正常になる。)
自律神経症状:
左肩、左膝の症状改善に比例し、不安感はなくなる。
→自律神経の治療も入れながらすすめてきた為。


治療
左肩:肩関節の可動域を更に広げる為、チューブトレーニングを三種類指導する。
→正確なフォームでのトレーニングが必要な為、フォームチェックを繰り返し行う。
浴槽内など、左肩の血液循環が良好な中でのストレッチを指導する。
ほぐしのレベルを上げながら引き続き深層の筋、関節の調整を行っていく。
左膝:さらに深い分析を加え、股関節・膝下が正しく使える様に筋、関節の調整を行う。
自律神経症状:
顔周りの筋の調整と共に顎関節の調整を加え、治療を行う。

※治療初期から中期にかけて左膝関節の痛みはなくなり、また、来院当初出現していた不安感も解消されたため、ここから肩関節メインの治療を行う。
後期

左肩:日常生活において左肩を気にする事は全くなくなる。

肩を大きく回しても痛みが出なくなる。

水泳でクロールが出来る様になる。

担当者よりコメント

今回のケースでは左肩の主症状がありながら、左膝の痛みと自律神経の崩れがあり、症状が多岐にわたります。



すべて違う症状ではありますが、身体は一つですのでなにかしらの関連性は必ずあります。

症状を一つずつ治療していっても時間がかかってしまうどころか、その間に他の箇所の状態が悪くなってしまっては意味がありません。



今回、正しい分析と的確な治療のもと、メインとなる箇所の治療の中でもポイントで違う部位の治療も加える事で、改善の相乗効果を生み出せたと思います。



今後、左肩を更に良くしていく為には引き続きトレーニングが必要です。

今よりも良い状態を作れるように頑張っていきましょう。



また、下肢のメンテナンスをしながらランニングも長く走れるようにトレーニングしていきましょう。