30歳 男性
3月の終わり頃、突然胸がスーっとした感覚に陥り、動悸が出現し
手汗を多くかく状態になりました。
翌日に心療内科を受診。不安症との診断を受け、薬を処方されました。
それから1ヶ月後、突発性難聴を発症。
耳鼻科に行き鍼治療も2回受けましたが、効果はありませんでした。
薬(プレドニン・アデホスコーク・セルベックス)を飲みながら、
少しずつ症状は落ち着きましたが食欲はなく、耳鳴りは残存。
耳のつまり感も強く、聴力が低下しましたが、現状は問題ありません。
毎日の口渇、下痢、日中・自宅でも動悸が出現。
睡眠は途中で何度も起きてしまう。
症状が多岐にわたる為、ホームページを見て当院へ来院されました。
早速分析してみました。
エナジードリンクを飲み、カフェインを多量に摂取。
→交感神経優位の状態。
胃、小腸、大腸、肝臓の機能低下。
顎関節の適合不全。
だ液量の減少。
鼓膜張筋の緊張。
聴神経の硬さ増大。
来院された時も交感神経が上がり脳が興奮している状態でした。
まずは日常生活で気を付ける事、音や人混みは避けるなど交感神経を刺激しないような行動を取るように指導。
治療では腹部や動悸の原因ともなっている左肩甲骨周囲の硬さを取りながら自律神経の調整を行っていきました。
その結果
3回の治療で、
喉の違和感・耳のつまり・めまいは消失。
動悸・不安感も大幅に減少しました。
そして合計9回の治療で、
睡眠薬なしで寝られるようになり、耳鳴りが消失。
動悸・不安感は更に減少し、
下痢の症状もなくなりました。
食欲も出始め、元の体重に戻ってきています。
ストレスを多く感じていたことにより、多岐にわたる症状が一気に出現し、内臓の機能も極端に低下している状態でした。
正確な分析のもと自律神経の調整を徐々に行いながら一つずつの問題点をクリアにしていく事で、副交感神経の力を高める事ができ症状の安定化に繋がっていきます。