症状
イギリス合宿から帰国後に、腰痛が悪化。特に寝返り時に感じる。
リハビリを行うが痛みが出現したりしなかったりする。
(疼痛部位:左右股関節・左右仙腸関節)
MRIにて椎間板の狭小化有りの診断。
分析
右腰部短縮
腰椎2番凸
右骨盤前方変位
右広背筋の硬さ
右胸郭可動性低下
施術内容・経過
治療
身体全体のチェックをしながら腰部・骨盤に関連する筋を中心に調整を行う。
説明
筋肉のバランスの左右差をなくし右仙腸関節の負担を減らしていき、
右胸郭の可動性を上げていく。
・今朝、痛みがあったがすぐスムーズに動けるようになる。
・靴下の脱着は問題なし。
・昨日はジスにて練習、痛みに波あり。
治療
左の腸腰筋のほぐしをプラスして治療。
右外側広筋の硬さは減少。
腸腰筋、内転、外転、ヒップリフトのトレーニングを行う。
・今朝は調子が良く、寝返り時の痛みは大幅に軽減。
・右股関節の痛みも軽減。
→外旋筋の硬さが取れてきた為。
治療
前回同様の治療を行う。
外側広筋・大殿筋の緊張は緩解傾向。
説明
座面骨盤前傾の影響について
→骨盤の後傾が落ちると下腹部・腸腰筋・四頭筋の出力が増大。
股関節が前方へスライドして後方の関節包の硬さが増し前方
でインピンジメントを起こし痛みが出現する。
今後、股関節の調整は必要になる旨を説明。
・昨日の朝に少し痛みあり。今朝は問題なし。
・2日前に寝違えをし、右頸部肩周囲に少し残っている感じがする。
・右股関節の筋痛あり。
→寝返り時に臀部のひっぱりを感じる。
→仰臥位の体勢でも感じる(大腿直筋の硬さによるもの)
治療
右大腿直筋・左右腸腰筋を始め、腰部・股関節部周囲の調整を行う。
説明
外旋筋の硬さが減少
→大腿骨頭の後方スペースが増大。
腰椎5番の椎間関節包の硬さにより後弯痛が出現。
・腰部の硬さが減少し、後傾しやすい。
・朝の痛み消失。
・右大腿直筋も問題なし。
・右股関節の可動性低下している。外→内転痛で痛みあり。
分析
右骨盤後方下方、左骨盤前方上方変位
左膝関節屈曲
右股関節外旋
治療
伏臥位での治療を加えて調整を行う。
(伏臥位は問題なし)
・昨日から2日間、車いすに乗っても問題なし。
・右の股関節のつまりが多少気になる。
→車いすで、つまりの影響で腰部に負担。
・開脚にて内転筋のツッパリ感があり。
治療
右股関節の可動性を出す治療を中心に行う。
また、股関節を正常の位置に戻すストレッチを施行。
・半膜様筋の出力がしっかり出ている感覚あり。
・腰部は安定している。
・右股関節の位置が気になる。
・開脚時の内転筋のツッパリ感は残存。
→下方関節包の硬さの影響。
→屈曲でのつまりは問題なし。
治療
股関節下方関節包の柔軟性を出す治療を中心に行う。
担当者よりコメント
腰の痛みが出現した原因を細かく分析し治療・トレーニングを行う事で
痛みを取り除くだけでなく、痛みを出さない再発予防にもなります。
今後、腰部・骨盤・股関節を中心に身体全体の状態をチェックしながら
スムーズな動きが出来るようにケアしていきましょう。