症状

平成28年8月、ジャンプをした際に膝が内側に入り、右足の裏太もも(大腿二頭筋腱)を損傷。

その後、接骨院にて固定。電気、鍼、超音波をしていた。痛みはほぼなくなったが、膝関節を曲げる事が出来ない正座・しゃがむこともできないため来院。

 

分析

大腿部外旋可動性低下

大腿二頭筋、大腿筋膜張筋、外側広筋の緊張で腓骨後方変位

下腿の外旋が増大した為、屈曲で膝関節に衝突あり

膝蓋骨の可動性低下

 

施術内容・経過

・以前にも膝が痛くなったことがある。

 

治療

感覚を確認しながら右下肢の治療を行う。

半膜様筋のトレーニングを行う。

 
(前回より2週間後)

・治療後の反応は問題なし。

膝関節の動きがスムーズになる。

・出産時に股関節脱臼の既往あり。

→その後、股関節の痛みはなし。

 

治療

膝関節周囲の軟部組織の調整、現在の原因にあたる筋の調整を行う。

下腿を内旋に誘導させる治療を行う。

 

宿題

下腿内旋位での大腿後面のストレッチ(立位)

 
(前回より2週間後)

・トレーニング後、痛み出現することはなし。

・日常生活も問題なし。

・右腰部が上体を反らせるときに痛みあり。

※膝関節屈曲、正座写真(踵―臀部の距離4cm)

 →後外側、皿に痛みあり。

 

治療

前回同様の治療に加えて、膝周囲筋腱のトレーニングを追加して行う。

 
(前回より2週間後)

・40分の歩行の際に、右膝関節~臀部、腰部とハリが出現。

屈曲時、外側の膝窩に痛みあり。

→下腿外旋増大の為。

 

治療

下腿内旋、大腿外旋へ誘導する治療を行う。

トレーニングは前回同様。

 
(前回より2週間後)

腰痛・膝痛ともに消失。

・現在、歩き過ぎには気を付けている。

※膝関節屈曲、正座写真(踵―臀部の距離0cm)

 →始めは四頭筋・膝蓋骨のツッパリあったが治療後は軽減。

後外側に多少つまりあり。

・ヒップリフトにてふくらはぎがつりそうになる。

 

治療

大腿前部のほぐしを中心に治療。

膝関節のセッティングの調整を行う。

 

担当者よりコメント

関節を固定した状態が続き、そこからリハビリを開始する場合、時間が経過すれば痛み自体は取れますが、関節の可動域は勝手に元に戻るものではありません。長い間膝が曲がりにくい状態が続いていましたが、正しい分析と治療により関節の正常な動きと関連する筋の柔軟性が付き、6回の治療で改善する事が出来ました。

今後は筋力をつけながら、より膝が安定する様に身体のメンテナンスをしていきましょう。