1年前から腰痛を発症し一時期痛みは消失していましたが、今年の9月に運動会の練習で騎馬戦をしていた際、腰痛が再発しました。
朝の痛み競泳でターンをする時腰を反らせる動きで痛みが走るそうです。
整形外科でのレントゲン上、腰椎2,3,4番の椎間板がつぶれているとの診断があり、バタフライの選手なのですが、
ドクターから「バタフライを泳ぐことはやめた方が良い」と言われたそうです。
そこで、競泳を専門にしている当院に相談がありました。
ご希望として、ジュニアオリンピックに出場できるようにしてほしいとのことでした。

 

【当院の分析結果】

胸椎12番、腰椎1,2,3番の後弯ロック

腸腰筋、大腿四頭筋の硬さ

胸椎部の筋の硬さにより、胸郭可動域の低下

→ドロー下でのストリームラインで胸郭前方、手が後方へ

 


下の画像が実際にお持ちいただいた腰のMRI画像です。

 

 


MRIの説明

腰椎4番前方圧迫骨折(写真①)

腰椎4番を軸として、

 腰椎4,5番過前弯(写真②)

 腰椎2,3番後弯(写真③)
腰椎4番左前方すべり

 


MRI画像と分析のもと、上位腰椎の筋肉を重点的にアプローチし、背部・胸郭の柔軟性を出す様、治療を行いました。
また、骨が弱くて腹筋が強い状態であること、
後屈にて腰椎4,5番から反るのではなく背部から反っていくように指導を行いました。

その結果、、、

 

4回の治療で朝の痛みは消失。

6回の治療で腰部の痛みは
大幅に軽減しました。

 

そしてジュニアオリンピック春季大会に間に合い、

 

50mバタフライ 2位 

 


の好成績を残すことが出来ました!

 

 

【当院からのコメント】

子供の成熟過程において、全体的なケアをせず身体に負担をかけてしまうと、子供でも腰椎の圧迫骨折を起こしてしまう可能性は大いにあります。
また、子供の骨は大人とは違い柔軟性がある為、通常とは違うくせを反復する事によって大人になった時に様々な症状が出現してしまうケースも出てきてしまいます。

今回のケースの様に、ドローインだけにこだわってしまうと症状はどんどん悪化してしまいます。

正確な分析と正しい治療で現状の身体を修正していく事が必要です。

現状まだ体を修正している過程ではありますが、今後楽しく水泳ができるように、成長しても骨に負担をかけないような身体作りをしていきましょう。